hibana

憂鬱な昼下がりの布団の中から、愛を込めて。

2021.05.26

 

わたしはわたしの心がたいせつすぎるから

なるべく心を失いたくないといつだってそう思ってるのにいつも気づけばそのことを忘れて自分の一部を削って削ぎ落としてだれかの当たり前に沿った自分を成形しかけてしまう

 

専門学生の頃の友人たちと最近の世の中のことやおそらく世間的に少数派な自分たちの今後の在り方なんかを真面目な顔して喋ったりする時間がときどきあるんだけど、

その度に自分の大事にしたいことはブレちゃだめだなって思い直せる

 

社会的地位が低くとも経済的に裕福になれなくとも一般的な感覚の人間の理解を得られなくとも

わたしに必要なのはわたしが心から大事に思うものやことやひとを愛していけたらそれでいい

うまく順応できるほうがずっと楽になれるんだろうなってほんとは気づいてはいるんだけど

それ無くなったらわたしじゃないし

20年も寄り添って向き合ってきたわたしを切り離してわたしじゃないまま生きるというのはもういまさら寂しくてできっこない

だいたいそんなのできるならいまこんな感じの人間になってね〜〜わ、、

ほんとはこのままの速度でいいこと、わかってるんだけど

他人を振り切って走り抜く勢いや勇気や自信がなくて順当に生きてきた大人たちと関わり続けていると全否定されることばかりで普通にふいに泣きたくなる足元がぐらつく

でもべつに結婚しなくても出産しなくてもわたしはわたしの幸せがどういうことであるのかちゃんと知っているわたしは本物の思いやりの類を知っているわたしにとって心から大事なものはなんなのかを知っているわたしは噂や下心や憶測を利用しなくたって脳みそ使って考えることができるし自分の言葉で伝えることもできる、それだけでいい

こんなふうにいまのじぶんを噛み締める行為すら負け惜しみや開き直りだと思われているんだろうなと思うと途轍もなくかなしくなる

だけどわたしはわたしの当たり前でだれかを殴らないし傷つけたいとも思わない許せないきみのことすらいつか許せたらと祈りを重ねる日々で、だから、負けたことなんてほんとうは一瞬だってないんだよ

Re:sea

 

‪、

 

前髪切るのいつも忘れちゃって毎朝うまく巻けないし、どの服着てもテンションあがんないし、ともだちと会う約束をする気にもなれないし、どの音楽も耳障りで止めちゃうし、食べたいものが思い浮かばなくて惰性で買ったコンビニ弁当はむなしいし、明らかな上辺で進むグループラインはキモいし、くたくたの脳みそでシフトを組むのはとても難しいし、贈るはずだったケーキをひとりで平らげることと孤独はよく似ていて、わたしはなんだか最近 うまく泣けない。

 

誰でもいい誰かに聞いてほしい話がたくさんあるのだけれど、その 誰か に該当する人間がひとりも思い浮かばない。膨大な不安。漠然とした不安。不安がからだの90パーセントを占めたダメでがんばれないわたしのこと、誰かいっきに、ばびゅんと救ってはくれないだろうか。

 

 


頼ることと人任せは実質同じなはずなのに、なぜだかわたしだけ、世界でわたしだけが わるいことをし続けているような、そんな気分になる。 

 

 

きみの前で泣ける女の子がいちばんかわいい。きみの前で病める女の子がいちばん尊い。きみの前でなんにもなれないかわいくない且つ尊くないただのわたしは、どうしたら。どうしたらうまくやっていけるんだろう ね、

 

 

 

 

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とほうにくれる

 

あなたみたいにうまく愛されて、うまく不調をアピールできて、呑気で、すこしの図太さと無神経さを持ち合わせている人間になりたかった。いつまでも憶測の精神障害に酔っていたかった。善良な人の優しさを鵜呑みにして溺れていたかった。

わたしは診断や薬やカウンセリングを免罪符にできないから全部あげたい。全部代わってほしい。こんな風に自分のことがどうしようもなく惨めになって泣いてしまう夜なんて要らない。

 


不幸をステータスにして泣いてるあいつと同じにしないで、裏垢でもなんでもないアカウントでおおっぴらにつらい死にたいと騒ぐあいつと同じにしないで、自分を正当化したいあいつと同じにしないで、わたしの わたしだけの憂鬱を、他のものと引っくるめて見るのはやめて。あいつとわたしは同じなんかじゃないって頼むから言って。嘘でもいいから、わたしが泣いたり笑ったりすることには、きちんと意味と価値と重量と絶望があるって言って。

って、誰でもない誰かに聞いて欲しかった言葉を全部飲み込んで 布団の中で号泣した。

くるしいとくやしいを両腕で抱きしめて全身で痛みを味わうことを何度繰り返せば、憂鬱と仲良くなれるんだろう。

 

 

 

 

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PM4:00

 

 

良い空だったから校舎の窓から写真を撮ろうと思った、けど、安全のために網戸が開かないようになっていていちばん綺麗な景色を見ることができなかった。目の前にまばゆい光は見えているのに捕らえられずに逃がしてしまうことばかりの人生だなあと 思った。いつもちょっと届かなくて、いつもちょっと間に合わなくて、何もいいことないから死にたくなった。こんな思いばかりしていたくない。誰にも負けたくない。わたしはわたしを諦めたくない。

 

 

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諸刃

 

 

きみがTwitterで緊急避妊薬や同性婚夫婦別姓を求める人のツイートをいいねしていることを知って、なんだかおかしくなって、笑った。そういうことの大事さを理解している側の真似事はできるくせに、人のことをいじめるし 高卒は馬鹿にするし オカマという言葉は平気で使うし 女をありえないくらい下に見たりするから、きみはほんとうにスゴイ生き物だ。

 


べつに責めたり呪ったり恨んだりなんかしてないけれど、大嫌いだって叫びたい。ボロボロに傷ついて一生囚われることの不安を、絶望を、味わってほしい。後悔をしてほしい。それができないのなら、不幸になってよ。忘却は罪だよ。きみは有罪だと、こころから思うよ。

 

 

わたしの知ってる最も汚い言葉を贈ろう。怒りに任せてきみを殴ろう。

 

また、春がきて、記憶は一新されていく。

痛いのはきみだけど、痛いのはわたし。

 

 

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1月7日

 

 

バイト先に来たふたりの30代女性は「独身だからここで毎年ふたりで寂しくケーキを食べて過ごすのがわたしの誕生日なの、あっ、でも 寂しく なんて言ったらダメだね、わたしはこれがちゃんと楽しいから」って酔っぱらいながらあたしに言ってきて、なんだかかなしくなった。未婚か既婚か、恋人がいるか、毎月の収入がどのくらいなのか、どのくらい友達がいるか、ブランドの新作の鞄を持っているかどうか、子供にどんな習い事をさせているか、エトセトラ、エトセトラ。この人はいままでどれくらい傷ついてきたんだろう。小さなことから大きなことまで全てマウントを取りたがる誰かのせいで、誕生日さえ両手放しに喜べないなんて。

 


ただしくない、と おもった。

こんな世界間違ってるよとハッキリ言える勇気はないけど、明らかに、ただしくはないよこんなの。