hibana

憂鬱な昼下がりの布団の中から、愛を込めて。

水中

 

たまに、自分は、青い青い海の中を自由に泳ぎ回って生きていた魚で、突然干上がったコンクリートの上に放り出されただけの存在なんじゃないかって けっこう本気で思ったりする。

毎日の生活で息がしづらいことの理由を今まで何度も何度も何度も考えたけれど、もうそれくらいしかそれらしい答えが思い浮かばない。

だけどそれはあまりにも馬鹿げた思考だとも思う。

 

 

 

 

 

「正しさなんてものはひとつではないから、大切なのは君たちが自分の考えを自信を持って正しいと言えるかどうかだ。」
と、この前担任の先生が言っていた。


わたしは朝起きて準備をして学校で授業を受けて夕方は働いて夜はぐっすり眠るするという健康的な生活サイクルとはかけ離れた、朝も昼も夜も関係ないなしに寝たり起きたり吐いたり泣いたりするような日々を日替わりで送っていて情けなくて仕方がない。

 

わたしは友達と遊んだ時に撮った自撮りの写真を「今日は○○ちゃんとランチ♪」とかなんとか当たり障りない適当なこと言って気軽にSNSに載せるなんて 自分の顔が嫌いすぎて見せられないから到底無理だし、仮にめちゃくちゃ血迷って載せたとしてもブスすぎて他人に陰でdisられるのがオチだって分かってる。

 

わたしは誰かを好きになって丁寧に想い合って毎日のように連絡を取ったり出かけたりして幸福を感じるようなキラキラした記憶を紡ぐことなんてできない。できないよ、そんなの。そんな眩しすぎることは暗すぎるわたしにはできるわけがない。


つまるところわたしはわたしに自信がない。
本気で本気で本気で本気で本気で自信がない。

大好きな君があなたは可愛いよあなたは優しいよと何度褒めてくれても何の効力もなくて時々悲しくなる。
君の放つ言葉のすべてを吸収できるようなわたしであったら良かったのに。

あの子みたいになりたいだとか大金持ちになりたいだとかそんな難しいことは何一つ望んでいなくて、わたしはわたしをゆるしてあげたい。すくってあげたい。それができるわたしであったら、良かったのに。

 

 

 

 

 


自信がなさすぎるが故に自分は魚なのかもしれないと不安に思うことなく、
いまのわたしの生活や顔面偏差値や感情をわたしなりに受け入れて正しいと心から思える日はくるのだろうか。

 

わたしがわたしを人間だと胸を張って言える日はくるのだろうか。

 

 

 

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エンドレスダンス

 

ともだちが自殺未遂をした。

 


深夜2時、あたしは彼女の居所を探した。タクシーを降りたあと 走り回りながらあたしは、泣いた。冷たい外の空気がそうさせたのかもしれない。全力疾走は息が苦しかった。口の中に鉄の味が広がった。現実味がなくて困った。ただただ悲しかった。心が、痛かった。 でも、今、誰よりも何よりも傷付いているのは 彼女だった。


電話越しに生きたいよって絞り出したあなたの声、あたしきっと忘れられない。

 

 

 

 

 

 

生きるって、超せつない。

 

 

 

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しがらみ

 

 

柵 | (しがらみ)

まとわりついて、引き止めるもの。関係を断ち難いもの。「恋のー」「浮き世のー」

 

 

 

ずっと近くにいる人間との関係性は複雑で、好きか嫌いかのどちらかでは語れないことが多いと思うんです。

あなたの言葉や行動に傷ついたことや、もう嫌だと何度も何度も思ったことは紛れもない事実なのだ けれど
あたしは あなたの優しい性格やあたしを想う気持ちを知ってて、感じていて、だから、苦しい。


それはきっとお互い様だよね。

 

愛は絶望だって思うよ。
洗脳だ。

 

それでも、ここにいることをやめることはできないよ。
それでも、この前傘が壊れてへこんでいたあたしのためにあなたがわざわざ買ってきてくれた傘をさすのが楽しみなんだよ。

 

やっぱり、愛は絶望なんだよね。

 

 

 

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